*その後*

 

 

「お疲れ様! アルヴィス」

「ああ……」

「すごかったぞ〜色々」

「ああ………」

「私たちの見立ては正しかったわね」

「うん!」

「見立てって?」

「アルヴィスのアクセサリーを選んだのは、私とベルとドロシーだよ」

 

 初耳だと、ギンタとジャックがほう、と唸る。

 口元を覆ったアルヴィスが、顔を赤くして背ける。

 

「衣装が華やかだから、シンプルなのにして」

「石は服と同じ色合いにして」

「アルヴィスは腕細いから、リボンも巻いたんだよね」

「靴もあんまりヒールが高くなくて、尚かつ足首がすらっと見えるようにしたの!」

「すっごい似合ってて良かった!」

 

「もうよしてくれ……あんまり思い出したくない…………」

 

 褒められたのにも関わらず、恥ずかしいとアルヴィスは目元まで顔を覆ってしまった。

 その反動で、首の付け根まで伸びた髪がくるんと反り返った。

 それを見た女の子たちが、「もうちょっと長かったら結べたのに」と思ったこととかは、内緒内緒。

 

 

 

END

 

 

 

可愛い子を飾り付けするのはきっと楽しい。

そしてやるなら徹底的に、そんな女性陣。

 

2010.6.26